低身長・便秘など

  おこさまの低身長にご心配のご両親もたくさんおられます。なかには病的な低身長があり、治療が必要なケースがあります。成長ホルモン分泌不全性低身長症は 生まれつき脳下垂体で分泌される成長ホルモンの量が少なく低身長となります。成長ホルモンは律動的な分泌をしており、単に血中の成長ホルモンを測定しただけでは正常に分泌されているかわかりません。ある種の薬剤、アミノ酸などの刺激にきちんと反応して成長ホルモンが分泌されているかどうかを調べる負荷試験が必要です。そのほかにも低身長をきたす病気があり、鑑別が必要です。とはいえ、多くの子供たちの低身長は個性のひとつです。身長にばかり目を向けず、人間の価値はもっとほかのことにあるという育て方をしてあげてください。毎日、元気にされていればあわてる必要はありません。 これまでの成長記録がわかるものをご持参ください。

 便秘に悩まれているお母様にもたくさんお目にかかります。乳児の便秘は習慣性になることは少なく、排便の習慣やきばる力がついてくれば、解消することがほとんどです。あまり便が固くならないうちにこまめに浣腸することが大事です。自宅での浣腸が難しければ当院にご相談ください。幼児期を過ぎると、痛みのため排便を我慢するようになり習慣性の便秘をきたしやすくなります。一定の期間、適切な便秘薬を内服していただくことが必要です。